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2011年12月12日

差をつけるための授業(またつづき) ~相対評価と絶対評価~

こんにちは。
先日の皆既月食は、観測の好条件が揃いすぎていてびっくりした春風館の望月です。

ここのところ学校の成績のつけ方について思うところを書いておりましたので、
今回もう少しだけその続きを述べたいと思います。

周囲との比較なしに絶対評価で成績をつけることは大変難しく、今の先生方は本来の教師の使命とは別の方向でエネルギーを消耗してしまっているのではないか? と私は懸念しています。
そして、絶対評価になってから年数が経過する中で、授業やテストや成績に関する認識というものが、だんだん変わってきてしまっているように思うのです。

公立学校の授業というものは本来、すべての生徒に一定レベルの内容を理解させ、習得させるのが理想だと思われます。(無論、現実的には難しいわけですが、それを追求するのが教師の務めであったはずです。)
ところが今のシステムでは、皆が同じように積極的に授業に参加し、平均的理解度を上げた場合、先生は後で成績をつけるのに困ってしまう。むしろ、態度の悪い生徒は悪いまま、理解できない生徒はできないままの方が、あとで評価に差をつけやすく、成績をつけるのが楽という一面があります。

授業態度が悪いからと成績で1をつける前に、なぜ先生はそうならないように指導してくれないのか?
多くの生徒にとって宿題の中身はどうでもよく、とにかく答えを写してでもきれいに書いて提出すればよいという風潮はどうして生まれるのか?

我々が日頃感じているこのような素朴な疑問は、先生や生徒を取り巻く環境そのものに目を向けなければ答えが見えてこないものなのかも知れません。

学校で行われている定期テストにしても、
その内容を授業同様に吟味して「生徒の成長に役に立つ問題」を用意するというよりは、
「いかに差をつけて成績をつけられるようにするか」が目的になってしまっているように感じられます。

「かつてテストというものは、先生にとってもテストだった」とは、春風館の顧問から聞いた昔話です。
自分が授業で教えた内容がどこまで生徒に伝わっているのか、教師もテストによって試される。
先生は毎回のテストを採点しながら自分自身も反省し、次に活かしていったというのです。
今の学校では、このような意識でテストを作り、採点を行なっている先生は大変少ないのではないでしょうか。

私はこのような現状を、寂しく、残念なことだと感じています。


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Posted by もちづき at 17:03│Comments(0)教育に関する話題
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