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2012年11月12日

私立単願の意義

こんにちは。
あまりにも運動不足だと思い解消する手段を考えつつ、
けっきょくまだ運動不足な春風館の望月です。

早いもので今年も11月半ば。
中3生は12月初めに学力調査テストを受けた後、
学校の先生と相談して志望校を決めていく時期にきています。

公立高校をどこにしようか迷っている人はもうしばらく考えることができますが、
私立高校については冬休みに入るまでには受験する高校を決める必要があります。
私立単願の人も、公立と私立を併願する人も、よく考えて自分に合った志望校を決定して欲しいものです。

ところで静岡の場合、公立高校は当日の入試次第で合否が変わってきますが、
私立高校は学校の成績が足りていれば(つまり先生が大丈夫だと判断して願書を出してもらえれば)、
あとは試験を受けさえすればほぼ合格するということで知られています。

このシステムのおかげで、中学生は公立との併願にせよ私立単願にせよ、
少なくとも私立高校には合格できることが分かっているので、
浪人等を心配せずに受験勉強に取り組めるわけです。

ただ、ここで懸念されるのは「私立単願に決めた生徒が、それ以降勉強をしなくなってしまうのでは?」という点です。

例年、公立高校を受験する生徒はどんなに成績がよくても当日次第という感覚があるので、
不安にかられつつ3月の入試まで必死に勉強に取り組みます。
一方、私立単願に決めてしまった生徒はもう受かることは分かっているので、
公立も受ける生徒に比べて格段にモチベーションが下がり、勉強を怠けてしまう傾向にあるのです。

これは実は恐ろしいことで、私立単願の大きな落とし穴とも言えるかも知れません。

中学生は1~2年の頃と、3年生になってからでは格段に勉強量が変わるのが普通で、
なかには1年のうちから勤勉にやる子もいるかも知れませんが、
一般的には「受験があるから」勉強に身を入れるのであり、
春から夏からと言いながら、結局のところ志望校が決まる中3の冬以降になって、
やっと本気で勉強に取り組むようになる生徒が多いのだと思います。

したがって、中学3年間のうちで、
本来12月~2月くらいの数カ月というのは、一番勉強をして学力を上げる時期だと考えられます。

1~2年生のうちは分からないこともスルーして、テキトーにやってきた生徒も、
この時期に1年内容からしっかり復習して、
受験までにはいちおう中学生としての学力を身につけて、
そして高校での勉強に臨んでいく。

そういうもののような気がします。

私立単願の人がもう大丈夫だと安心して勉強を怠けてしまったとしたら、
一番学力が上がる大切な数カ月を捨ててしまうことになります。

私立単願にした人は、公立併願者よりもむしろ強靭な心を持って、
甘えることなく自分の勉強を続けていくべきなのだと思います。

交流させていただいている神戸の新風館さんでは、
「合格はゴールなんかじゃない」ということが以前から言われているようです。
まさしくその通りだと思います。

どこの学校に行くか、合格するかということは本人にとって大切な通過点ではありますが、
実際には入った後からどうがんばるかが大切で、そのあとも人生はずっと続いていきます。
高校が決まったからと安心して今の勉強を怠けることのリスクはあまりにも大きいのです。

私立単願に決めた人はこの冬以降、
「入試当日に点数をとるための勉強」を強いられる公立併願の人に比べると、
マイペースに自分のレベルに合わせて、本当の実力を上げるための勉強をすることができます。
例えば英語が苦手が人は、1年内容から戻って最初からゆっくり勉強し直す余裕さえ生まれるのです。
それは非常に恵まれたことだと思います。

私立単願に決めた人は、安易に考えて勉強を怠けてしまうのではなく、
より学費のかかる私立へ進学させてもらえる環境にも感謝して、
きちんと勉強をして誠意をもって入試に臨んで下さい。
これからの数カ月で身につけた学力は、高校進学後の自分を大きく助けることになるはずです。



☆今月の社会人向け文章講座は、11月18日(日)の午後3時~5時を予定しています。

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Posted by もちづき at 14:58│Comments(0)教育に関する話題
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